心理カウンセリングのイロハ

カウンセリングの定義とは

カウンセリングの要はクライアントの気持ちを理解することにあります。そうは言っても、1人のカウンセラーがクライアント1人ひとりのことを全て理解することは困難です。しかしカウンセリングにおいてはカウンセラーはクライアントのことを懸命に理解しようと努めます。カウンセラーがクライアントの理解をするためには80%のエネルギーを使い、残りの20%はサポートをするために使います。

 

カウンセリングに用いられる理論は1パターンだけではありません。心理療法には様々な種類があり、その数は200にも及ぶと言われています。その200程度の方法や理論の全てを習得することは難しいことですが、自分が扱う理論以外のことを排斥することはありませんし、自分が共感できる理論だけにこだわる必要もありません。

 

どの心理療法の理論にも、社会的背景や色々な文化があるのです。ですから全てを習得する必要はなくても、より多くの理論を学ぶことでカウンセリングにおいてそれらを活かす事ができるでしょうし、カウンセリングの幅が広がっていくと考えられます。

 

心理療法というのは、心理学理論を基にクライアントをサポートする手段です。サポートをすると言っても、クライアントが自分で問題を解決することが大切だとほとんどの理論では定義されています。

 

ですからカウンセラーは自分でどのように問題を解決したら良いのかをクライアントと共に考えてサポートしていくことをしていく必要があります。

 

このようにカウンセリングというのはクライアントと対話をすることを通じて行う専門的かつ心理学的な援助のことを指していると考えて良いでしょう。そのためカウンセラーはクライアントの相談を親身になって聞き、クライアントの心に寄り添って理解しようとするのです。

 

しかしこのようなカウンセリングの定義は様々ある理論ごとに微妙に違いがあります。

 

ある理論では、「カウンセリングは言語や対話を手段として行う心理療法」という定義がある一方で、またある理論では、「カウンセリングは情報提供や助言を与えることで本人自身が悩みを解決するのをサポートすることである」と定義しています。

 

いずれもクライアントの相談にしっかり耳を傾けるということは同じです。

クライアントをサポートするための前提3条件

クライアントをサポートしていく上で必要な大前提は3つになりますが、どの前提も人間自身やその人間の問題を理解して、援助する時に気を付けなくてはならないことです。また、カウンセリングを行う上で基本となることです。

 

  1. クライアントがカウンセラーに対して何を伝えようとしているのかを理解しなくてはならない。
  2. コミュニケーションにはプロセスと内容という2種類の側面があり、これらを総合して理解を進めていきます。
  3. 人間を理解する際には、一部分だけを分かったつもりになっては何の役にも立ちません。総合的な状況を考えなくてはその人自身の抱えている問題を理解しなくてはなりません。

2種類の基本的なカウンセリング理論について

基本的なカウンセリング理論は2種類に大きく分けられます。1つはカウンセリングの方法論であり、もう1つはクライアントを理解するための理論です。

 

1)カウンセリングの方法論
カウンセリングを行う際には、クライアントの抱えている悩みやトラブルを解決し、人格形成の成長をサポートするための方法論が重要です。

 

2)クライアントを理解するための理論
クライアントが抱えている問題や症状を正しく理解するためには性格が形成された過程を知る必要があります。いわゆるパーソナリティ論が役立ちます。クライアントがどのような状況や理由によって悩みを抱えてしまうのかを理解する必要があります。